鍼治療〜健康・美容のための、もう一つの選択肢

健康面や美容面に不安を抱え、自分なりに改善に努力してもどうしようもない時、あなたはどうしますか?

「病院に行って、病気や不調を治してもらおう」 「肌状態が気になるから、ダイエットをしたいからエステや美容外科に行こう」などと考える人が多いでしょう。もちろん、それも選択肢のひとつですが、その選択肢にもうひとつ『鍼治療』を加えてみませんか?

reaf 世界保健機関WHOも優れた治療法として認定

鍼治療人体図

鍼治療は、実はとてもすぐれた治療法。 なんと、あの世界保健機関WHOが、運動器系・消化器系・呼吸器・循環器系・代謝内分泌系・婦人科・小児科・眼科・耳鼻咽喉科などの疾患を、鍼灸治療適応症(鍼治療や灸治療で効果が期待できる疾患である、という意味)として挙げているのです。

そして美容面においても、体のさまざまな流れを良くして理想的なバランスに整えていく鍼治療は美肌作りやダイエットなどにも役立つ、ということが知られてきて、こうした美容関係の鍼治療を取り扱うところも増えてきているんですよ。鍼だけで肌状態や体型の改善が見込めるって、とても嬉しいことだと思いませんか?

このように、鍼治療は「健康面・美容面と活躍できる幅が広い」というのが大きなメリットなのですが、もうひとつ「薬などと違って副作用がない」という点も、人気を高めている大きな理由として挙げられます。つまり、安心安全・リスクなしで、健康面や美容面の改善が期待できるというわけですね。

>> 鍼治療で改善が見込める症状一覧

鍼治療の治療法と、その起源とは

鍼治療とはどんな治療法なのか?鍼治療が生まれたのはいつの時代なのか?まずはその点をご説明しましょう!

reaf 鍼治療の治療法とはどんなもの?

鍼治療はどんな治療法なのかというと、その名のとおり、「鍼(はり)=針」を使う治療です。体にあるツボや経絡・反射区など、身体の特定の部位に鍼を刺して刺激を与え、その刺激に対する生体反応を利用して、病気や不調の予防・改善をうながすのです。

西洋医学の治療は「悪いところを切ったりして物理的に無くしたり、薬の成分の働きによって病原菌などをやっつける」というのが主体ですが、これに対して鍼治療というのは、「病気や不調を予防したり対抗できるだけのパワーを、自分の体の内側から生み出すための刺激を与える治療法」という感じですね。

ちなみに、「鍼=針」と言っても、鍼治療の鍼は、注射針や採血・点滴の針のような「太くて、刺すと痛い針」とは全然違いますよ。

注射や採血に使われる針は「針の中に注射剤や血液などの液体を通さなければいけない」という都合上、かなり太く作られてしまっているのですが、鍼治療の鍼は、鍼の中に何も通す必要がなく、ただ「刺して刺激を与える」という目的で作られているため、注射針等と比べると非常に細い、という、決定的な違いがあるのです。

reaf 鍼治療の起源

鍼治療は、非常に長い歴史を持っている治療法です。 よく、いろんな分野で「中国〇〇年の歴史」と数千年レベルの歴史が語られることがありますが、鍼治療の歴史はそれどころではありません。

起源をたどると、なんと約1万年前にもさかのぼるほど。いわゆる「石器時代」なんですよ。

この頃にはもう、三角形で角がとがった石を温めて患部に当てたり、場合によっては皮膚をさいて悪いものを出したり、という「鍼治療の元祖の元祖」というものがすでにできていたと言われています。

その後、もっと鋭い動物の骨が使われるようになり、さらに竹→陶器→銅→鉄、という感じで、鍼に使用される素材もどんどん進化していきました。(現在の鍼治療ではおもに、ステンレスや金・銀などの素材が使用されています)

鍼に銅や鉄などの金属素材が使用されるようになり、今の鍼治療にそこそこ近い形ができあがってきたのは、中国の戦国時代(紀元前403〜221年)だと言われています。

>> これらの他にも鍼治療について詳しくはこちら

三国志に登場する天才医師「華佗」の治療法

ちなみに、かの有名な「三国志」の時代は、この戦国時代より数百年後ですが、この時代に「華佗(かだ)」という天才医師が居たことをご存知の方も多いでしょう。

そして実は、この華佗が得意としていた治療法が「鍼灸」なのです。

鍼灸を得意としていた華佗が、名医・神医として三国志にも名を残している事実を考えると、「三国志の時代にはすでに、相当なレベルの鍼治療ができる医師が存在するなど、鍼治療そのものが治療法としてかなり根付いていた」ということが分かりますね。

鍼治療QandA「鍼治療に副作用はある?ない?」

鍼治療の大きなメリットとしてよく言われるのは「薬を使わないので副作用の心配がない」ということです。

しかし、この説は本当に正しいのでしょうか?その疑問にお答えします!

reaf 一時的に副作用的な症状が出ることはある

さて、鍼治療に本当に副作用はないのかというと、実は、「鍼治療を始めてから数回ほどは、治療後数日の間は、だるさや痛みなど副作用的な症状が出る」という可能性があります。

こうした副作用的な症状が出ることによって不安になり、鍼治療をやめてしまう人も多いのです。

しかし、実は、ここで鍼治療をやめてしまうのは非常にもったいないと言えます。なぜなら、一見副作用のように思えるその症状は、実は「好転反応」のひとつである可能性がきわめて高い、という理由があるからです。

reaf 好転反応とは?

好転反応とは、治療を受けた際に、一時的に、だるさや眠気・痛みのぶり返しなど、何らかの身体反応が起こる現象を指します。東洋医学の世界では「瞑眩(めんげん)反応」とも呼ばれています。

鍼治療によって、なぜこうした好転反応が起こるのかというと、おもな理由としては「急激に筋肉や神経がほぐれ、血や気の流れが良くなる現象に、それまで不調だった体がついていけない」、「老廃物の排出メカニズムが活発になり、一気に老廃物がドサッと流れるため、その大量の老廃物が排出されるまでの間、体が一時的に対応できなくなる」などといったものが挙げられます。

また、痛みや症状のある場所だけでなく、経絡や反射区なども刺激する鍼治療ならではの特徴的な好転反応として「これまでとは別のところが痛くなる」ということもよくあります。

reaf 一番強く好転反応が出やすい「最初の鍼治療後」

ちなみに、一番強く好転反応の症状が出やすいのは「最初の鍼治療後」です。これまで緊張していたところや流れの悪かったところが一気に改善される分、一時的な反動が大きくなりやすいというわけですね。

好転反応の症状は、薬の副作用と似ている部分もあるため「本当に大丈夫なのか」と心配する人も多いですが、安心してください。

薬の副作用は「薬の成分などが与える害によって出てくる症状」であるのに対して、好転反応は「体がこれから良くなるための変化の過程で出る症状」ですので、副作用とは違って、まったく問題がないどころか、むしろ好ましい状況を示す症状と言えるのです。

reaf 好転反応の症状例

さて、好転反応でどんな症状が出やすいかというと、鍼治療の場合、だるさ・眠気・痛みのぶり返しなどが多いのですが、それ以外にも、以下のような症状が出るケースがあります。

  • 疲労感
  • 頭痛や背中・腰の痛みなど、刺激箇所以外の痛み
  • 吐き気
  • 発熱
  • ほてり
  • 発汗
  • 尿の量の増加
  • 尿の色が濃くなる
  • 肌荒れ
  • かゆみ
  • 一時的な便秘・下痢

reaf 好転反応が出たら、どうしたらいい?

さて、好転反応の症状が出た場合は、どうすればいいでしょうか?

まず「痛みが強くなったけど、確かにここは、鍼をうった時にズーンと響いた場所だし、これは好転反応で間違いなさそう」と思えるものだったり、「ちょっとだるいけど休めば平気」など、好転反応のレベルが大したものではない場合は、安静にしておけばOKです。

数日もすれば「好転反応もかなり治まるだけでなく、元々不調だったところが以前よりもある程度軽快している」という可能性が高いです。

ただ、「好転反応なのかどうか分からない、不快な症状に耐えられない」など、不安感や症状の強さに我慢ができない時は、鍼師など、施術をしてくれた人に相談をしてみましょう。

reaf 鍼治療QandA

鍼治療に対する不安や疑問は、ここで解決!鍼治療のQandAをまとめましたので、下記のページでご覧ください。

>> 鍼治療のQandA

【更新情報】
自分で鍼治療はできる?できない?(2016/7/17)